Adobe Signとは|アドビの電子契約サービスの価格、使い方、評判を紹介

Adobe Sign(アドビサイン)とは?

アドビ
HPより

Adobe Signとは、グラフィックデザインソフト「Illustrator」などを手掛けているアドビ社が提供する電子契約サービスです。ドキュメントプロセスの生産性向上と法的有用性を両立し、年間80億件以上の署名実績を誇ります。Adobe Signを使用することで、契約文書を電子メールのように簡単に送信し、署名者はプラウザ上で簡単に署名できます。ダウンロードやサインアップは不要です。

Adobe Signでは、すべての署名ステータスを把握できるほか、リマインダーの送信、依頼人の取り消しなど、文書の管理が可能です。Adobe Signは直感的な操作性に優れており、リアルタイムの状況確認と更新によって、署名用の文書を探し回ったり、遅延したりすることはなくなるでしょう。

Adobe Sign公式ホームページによると、Adobe Signを導入することで印刷代や郵送費など1つの契約にかかるコストを1,600円程度節約でき、書類の郵送期間など契約締結にかかる時間を83%短縮するなど、大幅な効率化を実現することができます。

Adobe Signの特徴

Adobe Signの代表的な特徴は以下の3つです。

  • MAツールなど、さまざまなサービスとの連携が可能
  • 世界水準のセキュリティ
  • PDFと電子サインが一つのプランで使用可能

それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。

MAツールなど、さまざまなサービスとの連携が可能

アドビ社は各分野を代表する企業と提携していることから、さまざまなサービスとの連携が可能です。具体的には、Salesforce、Oracle、ZOHOなどの顧客管理(CRM)システムやマーケティングオートメーション(MA)ツール、人事システムなど、幅広いサービスとの連携ができます。そのため、金融機関、官公庁、医療機関、教育機関など各業界に応じて最適なユーザー体験を届けることが可能です。既存のシステムと連携して、シームレスに導入できます。

世界水準のセキュリティ

Adobe Signは小規模企業からグローバルブランドまで、世界的に信頼されている電子サインソリューションです。情報セキュリティに関する国際規格「ISO27001」やクラウドソリューションに関するセキュリティ評価「FedRAMP」、セキュリティ、可用性などに関して米国公認会計士協会が策定した基準「SOC 2 Type 2」など、幅広い法的要件に準拠して高水準のコンプライアンスを担保しています。

北米・欧州に次いで、日本にもデータセンターを設置し、日本のすべてのユーザーの取引データを保管・管理しています。電子サインは世界の先進国で信頼され、法的拘束力のある署名手段です。日本では、電子署名および認証事業法の可決により、2000年から承認されています。電子契約に関わる法制度は国によって異なりますが、Adobe Signでは広くコンプライアンスを遵守できます。

PDF編集と電子サインが一つのプランで使用可能

Adobe Signでは、PDFの編集と電子サインが一つのプランで使用可能です。業務に応じてアプリを変える必要はありません。Adobe Signに標準搭載の「Acro Pro DC」はPDFの作成・編集や他のユーザーとの共同作業、電子サインの管理を1つのアプリで完結します。

Adobe Signの費用|料金体系を紹介

Adobe Signの料金体系は主に3種類となります。各料金と機能について表にまとめましたので、以下をご覧ください。

 
料金プラン Acrobat Pro DC Adobe Sign小規模企業版 Adobe Signビジネス/エンタープライズ版
ユーザー数 1人 2~9人 10人以上
料金 1,580円 3,882円 問い合わせ
電子契約
多言語
サポート チャット チャット・電話 チャット・電話
API連携 × ×

なお、全ての料金プランに対し、14日間の無料トライアル期間が設けられています。上記の表に「Acrobat Pro DC」とあるように、個人向けの「Adobe Sign」はないため、個人で利用する場合はAcrobat Pro DCを契約することになります。Acrobat Pro DCにはAdobe Signの基本的な機能に加え、PDFエディターの機能が搭載されています。

また、法人向けのAcrobat Pro DCを契約している場合は新たにAdobe Signの契約は不要で、電子サインの機能を利用できます。ただし、利用できる機能は「Adobe Sign小規模企業版」プランよりも少ないため、注意が必要です。

無料のAcrobat Reader DCでも月2回まで署名可能

PDFファイルを閲覧するため、無料のAcrobat Reader DCをダウンロードしている人も多いでしょう。無料のAcrobat Reader DCのダウンロードしている場合、月2回までAdobe Signのサインを利用することができます。それ以上の契約は結べませんが、単発で必要な時だけ契約する場合、有料契約する必要はありません。

Adobe Signと他社サービスとの比較

Adobe Signは前述した特徴から、幅広い企業で利用されている電子契約サービスです。ここでは、他社の電子契約サービスと比較しながら、Adobe Signを利用するメリット・デメリットについて紹介していきます。

多言語対応

Adobe Signでは、送信者・受信者は34言語から選択でき、グローバル対応に最適です。複数の言語に対応している電子契約サービスは他にもありますが、業界最大規模の対応言語数となっています。「HIPAA」や「GLBA」といったアメリカの規制に対応しているなど、グローバルにビジネスを展開する企業にメリットが大きいサービスです。

カスタマイズ性

Adobe Signは料金や機能など、カスタマイズしやすいサービス設計となっています。企業にあったライセンス数や機能に応じて契約できるため、コスト削減に効果的です。また、Adobe製品をすでに利用している企業であれば、Adobe Signを導入しやすいこともメリットでしょう。

多機能

Adobe Signでは、基本的な電子署名機能に加え、テンプレート管理機能、複数社への一斉送信機能、ワークフロー機能など効率化に向けた機能が充実しています。Salesforceとの連携やスマートフォン用アプリへの対応など、柔軟に利用可能です。「契約の効率化」という点では、他社と同じですが、「電子契約を中心としたさまざまな業務」に配慮した機能性は他社と比較しても一線を画すサービスといえます。

コスト

Adobe Signはライセンスあたりの契約のため、複数ユーザーで活用する場合、一定のコストがかかります。Adobe Signでは、小規模企業版で1ライセンスあたり月額3,882円です。もし10人で利用した場合、月額およそ4万円になります。

一方で、例えばGMOインターネットグループが提供する「GMO電子印鑑Agree」では、月額基本料金8,000円+電子証明書8,000円から利用可能です。ユーザー数に制限がないため、大人数で利用する場合、Adobe Signsよりもお得です。Adobe Signの幅広い機能性や多言語対応が必要ない場合、別の電子契約サービスを検討することをおすすめします。

署名数

Adobe Signでは、電子サインの署名が無制限ではありません。個人・中小企業向けのプランの場合、1ライセンスあたり年間150件までとなっています。それ以上の電子サインを必要とする場合、追加料金を支払う必要があります。一方で、「GMO電子印鑑Agree」や「クラウドサイン」では年間の契約数に制限はありません。契約数が多い場合、他の電子サインサービスを検討することをおすすめします。

電子契約書

電子署名法では、法的有効性の高い電子署名を行うには「電子証明書」を発行する必要があるとしています。しかし、Adobe Signで電子契約書は発行できないため、自社で発行する必要があります。他の電子サインサービスでは、電子契約書をまとめて発行できるものあり、自社で発行する手間を省けます。

Adobe Signの使い方

Adobe Signは、シンプルな設計で初心者でも使いやすいサービスとなっています。高度なカスタマイズが可能で、利用目的に応じて最適な機能を活用可能です。Adobe Signに初めてログインする場合、ユーザーの個人情報を確認します。いくつかのテンプレートが用意されており、氏名や会社名、役職名などを編集・保存します。

個人情報を設定すると、画面の左側に表示される他の個人環境設定に目を通しましょう。これらはユーザー特有のオプションであり、自動化に役立つものです。オプションは以下のようなものがあります。

  • プロファイル:個人識別情報
  • アクセストークン:開発者の場合、APIトークンが定義され、リスト化される場所
  • Twitterとの連携:契約書が完成するごとにツイートを送信する
  • 自動委任:署名用に送信されたAdobe Sign契約書を指名した関係者に自動的に委任する

ユーザーの個人情報・オプションを設定すると、Adobe Signが利用できるようになります。主にユーザーがログインする最初のページである「ホームページ」と「送信ページ」「管理ページ」「レポートページ」で構成されており、必要に応じてカスタマイズ可能です。

契約書を送信する際のAdobe Signの使い方

契約書を送信する際のAdobe Signの使い方は以下の通りです。

  1. Adobe Signへログインし、ダッシュボードの「送信」をクリック
  2. 送信先のメールアドレスを入力
  3. 「ファイルを追加」から契約書をアップロード
  4. 署名に必要な項目を追加する
  5. 「送信」をクリックし、送信完了

従来の紙の書類では、契約相手に書類を郵送する必要がありました。一方で、Adobe Signを活用すると、たったこれだけのステップで契約書を送信できます。

契約書を受信する際のAdobe Signの使い方

契約書を受信する際のAdobe Signの使い方は以下の通りです。

  1. 受け取ったURLをクリック
  2. 契約書を確認し、手書きまたは入力で署名
  3. 「クリックして署名」をクリックし、契約完了

Adobe Signでは、たった3ステップで契約完了です。署名はクリック入力に加え、手書きでの署名にも対応しています。Adobe Signでサインした契約書はダウンロードし、保存可能です。

Adobe Signの評判・口コミは?導入事例から紹介

ここまで、Adobe Signの特徴や他社の電子契約サービスと比較したメリット・デメリットなどを説明してきました。では、実際にAdobe Signを導入している企業の評判・口コミはどうなのでしょうか。ここでは、導入事例をもとに紹介していきます。

参考:ユーザー事例|Adobe

柔軟で拡張性の高い電子契約サービス

会計ソフトを提供しているオービックビジネスコンサルタント(OBC)社は、Adobe Sign(エンタープライズ版)を導入し、約175万円の月額コスト削減に成功しました。これまでは製品サポート購入の報告書の顧客確認や社内共有に時間と手間がかかっていましたが、Adobe Signを導入することで報告書の作成からサイン取得、共有、保管までを速攻で対応できるようになりました。1日平均2時間かかっていた事務処理がなくなり、高価な複写用紙と残業代を含む人権コストもゼロになっています。

契約締結までの時間を大幅に短縮

インターネット銀行を運営するソニー銀行は、Adobe Signを活用し、2〜3週間要していた契約締結までの期間が最短で1時間程度に短縮しました。契約書類を電子化することで、紙の書類を郵送する必要がなくなったためです。顧客にとっても、実印・印鑑登録証明書が不要となり、負担の軽減に繋がっています。締結までの時間短縮でにより、増加している契約にも迅速な対応ができるようになったようです。

ペーパーレス化で環境保全に貢献

ニューヨークに拠点を置くペース大学は、Adobe Signを導入し、約2万個のフォームを作成しました。10件の署名を必要とする署名ワークフローを効率的に管理し、10件の署名にかかったフォームの回覧期間は1週間未満に短縮。ペーパーレス化を進めたところ、10万ページの削減に成功し、環境保全の目標を達成しました。これは、約4万3,000Lの水と約435kgの廃棄物の削減に相当します。

グローバルに対応したAdobe Signで電子契約を始めよう!

当記事では、Adobe Signの特徴から導入事例まで、詳しく紹介してきました。Adobe Signは多言語対応と豊富な機能から、グローバル企業におすすめの電子契約サービスです。Adobe Signを使うことで、効率的かつ安全に事業に取り組むことができるでしょう。

とはいえ、電子契約サービスは他にもあり、自社に合ったサービスを選ぶことが重要です。最適なツールに関する情報収集の際はトルテオマガジンの他の記事もご覧ください。

【最新版】主要な電子契約サービス比較14選|価格や機能を紹介!

無料で使える電子契約サービス7選|無料トライアルやフリープランの詳細も紹介

NINJA SIGN(ニンジャサイン)とは|料金・使い方・評判を解説

CONTRACTHUB@absonneとは|nssolが提供する電子契約サービス

また、電子契約サービスの選び方のポイントについては、こちらの資料を参考にしてみてください。

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